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表現方法や描き方・水彩画の注意点 [水彩画]

お盆休みと聞いて、おもわずボ~ンボ~ンと打ち合うボールの音が頭に浮かんだ。
もちろんそれはテニスでボールを打ち合う音。

私のテニスはへたくそテニスで、ポ~ン、ポ~ン・・と軽く爽快な音ではなく、ボーン、ボーンと重い重い。
特に夏場は4時間もプレイすると、足といわず肩といわず体全体が重いのでボールの音まで鈍い鈍い。

そんな暑さの中でも、たまには爽やかに感じる絵も描ける事がある。

家の中に転がっていたテニスボールを描いてみた。
まんまるのテニスボールは簡単のように見えてこれがなかなか難しい。
何が難しいかというと、やはりボールのもつ質感。
毛羽立った表面を鉛筆と水彩でそれらしく描くのは難しい。

球の表面に入っているSの字のゴムの部分を描くのも難しい。
S字は立体感を出しながら正確に描かないとなんとなくバランスが取れない。

こんな単純な物を描く時によく感じるのは、物を見る目のいい加減さ。
人間の目は記憶と同じでかなりいい加減のような気がする。
丸い物が丸く描けないのがその証拠。

絵を描いていると、人間は概念で物を見ることがよく分かる。
それは人それぞれの思いであって現実を表現していない。
つまり対象を見ながら描いていてもよく見ず、自分勝手な思い込みで描くのだ。

たくさんある花を全て正面から見たようにまん丸に描いたり、
葉っぱは全てグリーン一色に塗ったりするのがその典型例。

でもでも、絵はそんな描き方でも拒否はしない。
個性さえあればそれでいいのだと思う。
上手い下手は次の次。

逆に言うと下手な絵とはどんな絵なのだろうか?
上手な絵はすぐわかるのに、本当にへたな絵を特定できないのはまだ修行が足りないということか。

上の絵は、テニスボールだけでは何か物足りなさを感じて得意な字体で文章を入れてみました。
ただのテニスボールですが、仕上がりになんとなく爽やかな感じが出せたと感じている一枚です。

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内メールもご利用いただけます。

 


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コメント 1

し…質感がすばらしい! かっちり描かれた絵に、洒落た文字がいい味出してらっしゃいますね。さすがだぁ。
by (2007-08-14 01:45) 

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