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今は昔の物語・趣味の始まりは写真だった

もう、遠い昔の思い出となってしまった1枚の写真が見つかりました。
何の変哲もないただの風景写真ながら、私には大きな思い出が詰まっているこの1枚。

自宅の裏庭から雲を撮ろうとした写真で、セピアに調色を試みた物。
最近のデジカメとパソコンの色々な機能があれば簡単に出来るであろうセピア調色も
昔は結構大変な暗室作業だった。

暗室なんてもちろん持てない頃のことで、ベットの下に布を掛けただけの暗い場所に早変わりさせて
夜の暗闇を待ってからしかできないのだ。

写したネガを現像しモノクロにプリントしてから脱色、そして赤血塩を使って調色だったような気がする。
もうそのやり方も忘れてしまった遠い昔の話ですが、今思えばこれが私の趣味の始まりで
現在の幅ひろい物作りの原点となっている。

今の私は陶芸や墨彩が主な趣味だが、最近はあまり作品としての写真を撮らない。
撮らない理由ははっきりしていて、個性を出すのが難しいと言う事。

技術とかセンスとかも大事だが、自分流の個性が一番重要と考える私には
写真は何故か先が見えない表現媒体のような気が今もしている。

でも、写真は今までの私の生活に結構大きく関わっていて、
物作りや物の見方の基本になっているのだと思う。

 


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saeちゃん

なにか、とても感動しました。
私も自分らしい表現ができるといいな・・・と思っていますが、私のブログはただの「日記」みたいな気がして、落ち込んだり悩んだりすることもしばしばです。(^-^;) 
あの写真、好きですよ。
by saeちゃん (2007-08-29 14:54) 

田吾作

saeちゃんご訪問ありがとうございました。
たった一枚の写真でも、深いものがあることを
あなたのお言葉によって私も今更ながら改めて感じました。
by 田吾作 (2007-08-29 21:04) 

向日葵

小難しいことは抜きで「写真」そのものに「何か」を感じました。

荒涼とした大地。。
寂寞とした想い。。

etcetctetc....


デジカメ等の出現で誰もが簡単に写真が撮れる世の中。
だからこそ逆に

  「これ!」

って1枚は難しくなってしまったようにも思います。
by 向日葵 (2007-09-08 00:05) 

田吾作

向日葵さんこんにちは
私もまったく同感です。
便利と平均化は同じなのかもしれませんね。
最近のデジカメの性能は目を見張る物がありますが、
誰でも取れる美しさは逆に個性が出しにくいともいえるかも?
by 田吾作 (2007-09-09 23:59) 

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