絵本に学ぶ秋の夜長の駄じゃれかな・・ [絵本]
チョン、チョンチョン、チョン。(拍子木の音なんですよ)
チンドンチンドン・・ちんちんちん。(鐘も太鼓もならします)
さあさあ・・よってらっしゃい見てらっしゃい。
グーンと昔のお坊ちゃまやお嬢ちゃまが泣いて喜ぶ昔なつかし紙芝居の始まりだよ~
食べやしないから怖がらないで、、もそっと前へおいでなさいまし~。
本日は秋のサービス興行 として、かなり勉強になること請け合いの
駄じゃれの神様が特別にお届けする即興紙芝居的駄じゃれ絵本をご披露いたしますぅ~。
お代は安いよ、練り飴や切り抜き飴が3円だよ!
おぼろ昆布もあるからね!
ただ見は駄目だよ・・う~ん・・まあいいか!
そのかわり、ただ見の人は少し後ろに下がって見なさいよ!
(昔のおじさんはやさしいところがあるのでした)
今日の御題目は「鞍馬テング」や、「だっちゃんぼーやの冒険」ではなくて
「駄じゃれの海の水族館」てんだよ!
ちょんちょ~ん。それでは早速一枚目
あるところに「駄じゃれの海」というおかしな海があったとさ・・
そこは、仙人の中でも駄じゃれの仙人が修行する海ということじゃった。
ここで修行する仙人は、何故か定年過ぎの貧乏仙人で、未熟で古い駄じゃれしかいえなかったとさ。
髭はぼうぼうメガネもかけて、とんがり頭がつるりと美しい仙人なのじゃ。
わしは一人でも「せんに~ん」と言うのが口癖じゃったとか?
ある日仙人が海岸で修行中、可愛い女の子と出会たのじゃ。
仙人はつい修行を忘れて「これこれ、あんたはだれじゃ?」と尋ねると、
女の子は「お魚大好きトトちゃんよ!」と答えたそうな。
「おっとっと、おお爽快、お魚が大好きなのかい?」
「そうよ、私の家にはたくさんのメダカさんがいて、ぎょっとするくらいよ!」
ざざざざざ・・どぶーん、ざ~。
海にはたくさんの魚が泳いでいて仙人とトトちゃんの会話をボーっときいていたそうな。
少しバカバカしいと思いながらも忍耐強く聞いていたそうな。
トトちゃんは少し悲しそうな顔でこう言ったのじゃ!
「家のメダカさんが最近元気がないの・・」
「どうしたの?」と聞いたらね・・・
「ボクたちはいつもボーと泳いでいるだけでつまんないから、駄じゃれでも教えて欲しいな~」と言うの
「えーエーエー・・なんだなんだ、任せてよ任せてよ・・」
「そんなこと、仙人の私なら簡単簡単」
「とりあえず、駄じゃれの海の水族館で楽しい駄じゃれの勉強体験をさせてあげよう!」
と、仙人は自信たっぷりに答えたそうじゃ。
それを聞いたトトちゃんは「エエッ・・・なんだじゃれ?」と変な驚き方をして
「本当なの?どうやってそんな事が出来るの?」
と、それも冗談かもしれないと思って本気にしませんでした。
仙人はそんなトトちゃんの様子に「よろしい!それなら今からメダカさんのいる所へ案内しておくれ・・」
そしていきなりトトちゃんを胸に抱くと、大きな声で
「しゃれじゃ・だじゃれじゃ・あんたはだれじゃ」と、呪文を唱えた。
と、とたんに今まで静かだった海面は大波がザブーンと押し寄せて、
神様とトトちゃんを包み込んだかと思うとぐんぐん二人を上に押し上げたのじゃ。
ざぶん、どどっど~ とここまできて弁士が疲れてしまい、残りはあすのお楽しみといたします。
飴でも舐めて、しばしのご猶予を頂きたくお願い申し上げますぅ~ チョン、チョン。
続く・・
作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。
わ~すご~い! こんな絵の紙芝居あったら
何処までも自転車こいで見に行きたい!
「しゃれじゃ・だじゃれじゃ・あんたはだれじゃ」って
何がおきるんだろ^^
空間が波の大きさを表現してて凄いですっ
by むらさき (2007-10-28 23:25)
むらさきさん
3回通しでご覧になっていかがでしたか?
自転車こいでこちらまでおいでになると
まだまだすごいものがご覧になれるかもしれませんよ!
by 田吾作 (2007-11-03 19:17)