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絵本・駄じゃれの海の水族館・その2 [絵本]

ちょんちょん、チョチョンチョン!
さあさあ、良い所のお坊ちゃまお嬢茶またち・・
今夜もとうとう始まるよ!昨日の続きが始まるよ!
あま~い飴をなめながら、ゆっくりたっぷりご覧なさい。
よだれ垂らして見る人は、きっと楽しい夢の国「駄じゃれの海の水族館」に行けますよ。

おっといけない・・後ろのほうの飴が買えないお坊ちゃまお嬢ちゃま、飴の代わりに指でもなめて
ご覧なさい!それでもきっと楽しい楽しい夢の国に行けるからね!

さあさあ、第二幕がはじまるよ~

・・・・・・トトちゃんを胸に抱くと、大きな声で
「しゃれじゃ・だじゃれじゃ・あんたはだれじゃ」と呪文を唱えました。

とたんに、今まで静かだった海面は大波がザブーンと打ち寄せて、
仙人とトトちゃんを包み込むとグングン空に押し上げたのじゃった。  

波はそのまま空中にパッと散り、ピカリと光りを放ったかと思うと霧のように消えてしまったそうな。

トトちゃんはポーとしてウハッと気が付くと、もうそこはトトちゃんのメダカたちの前にいたのじゃ。
トトちゃんはびっくりして目を白黒???

仙人はメダカたちに言ったのじゃ。
「今からみんなを駄じゃれの海の水族館に連れて行ってあげるから、よく駄じゃれを勉強するんだよ!」
突然の事にメダカたちは「なんだなんだ?どうしたどうした、なんだじゃれ?」と落ち着かんじゃった。

仙人は一呼吸するとゆっくり呪文を唱えたのじゃ。
「だれじゃ、しゃれじゃ、あんたはだれじゃ?」
するとふしぎ不思議・・・水槽の水とメダカたちが徐々に空中に持ち上がったんじゃ。

水は丸い風船のような塊となって、ふんわりふんわりと空中に浮かんだんじゃ!
そして仙人は、メダカたちがどこかに行ってしまわないように一番下を紐でしばったんじゃ。
「よーっし、これでこけても安心じゃ」
といいながら、また呪文を唱えたそうな。

「だじゃれじゃ、だじゃれじゃ、あんたはだれじゃ?」
前と少し違うだけに思える呪文だが、唱えたとたん不思議や不思議・・・
もわもわと霧が発生したかと思うと、とたんにみんなを包み込み何にも見えなくなってしもうたそうな。

「見えない見えな~い!!」と、メダカたちが騒ぎ始めるとあらあら不思議、摩訶不思議。
もうそこは駄じゃれの海の水族館だったのじゃ。

トトちゃんとメダカたちは大喜びで「さあ、しっかり修行をしようぜ!」と中に入って行たそうな。

駄じゃれの海の水族館の最初の魚は「スズキ」さん。
お迎えご苦労さんです。

こんなの駄じゃれじゃない~・・とは言いながら、目の位置でわかるんだって違いがね・・

わー今度は少し駄じゃれっぽいね!ちょっとは勉強になりそう?

いやー・・タコが鉢巻して踊るとはしらなかったね!踊りも上手そうだし鉢巻も可愛いね!

また明日に続く。

・・・時間の経つのは早いものですね!今夜もとうとう時間となってしまいました。
ご迷惑をお掛けしますが、原因は弁士のお腹がとてもとてもすいてしまったからなんです。
今夜は馬面ハギでも食べたいな~・・・。

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。


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