男の化粧は陶芸の金彩銀彩。甘い香りの気高い気品で経済効果満点 [陶芸]
化粧とは 「化けるがごとく装う・・こと」 と私の勝手な解釈で話を展開すると
「絵を描くことはすなわち化粧することと同じ」と考えてしまう。
「化粧」という言葉を聴くとすぐ顔だけのことを思い浮かべることが多いが、
絵的に考えるとかなり幅広く多岐に渡ると考えざるをえないのだ。
絵を描くと言うことは、変化に乏しい二次元空間に細部にわたって化粧を施すこと。
白紙に顔を描くとき、肌はピンクで髪は黒などと色の使いわけだけでは
形がよく分からないし、立体感もないべたべたな絵になってしまってつまらない。
そこで、物の形を黒で強く囲って形をはっきりさせる絵手紙的描き方はあるが、
それではどう描いても物の持つ質感や立体感は表現できないと私は思う。
絵手紙的絵の描き方は歌舞伎などの隈取り的化粧方法と同じで、
強調され、面白過ぎて普段の生活での化粧には使えない。
美しく見せる、生き生きと見せる化粧にはやはり微にいり細にいりの変化を
見つけ取り入れる必要がある。
昔、モデルを使ってコマーシャル写真を何度か撮ったことがある。
最初、これがモデルさんなの?というくらいごく普通の女の子が、2時間くらいかけて
化粧をするとまったく違う人になって現れるのを何度も経験した。
新婚旅行で風呂上りの彼女を見た時、あまりの違いに引いてしまったと言うのと同じ。
絵の中で自分の興味あるところだけを強調しまくって他のところをないがしろにすると
ともすると全体のバランスが狂って人を驚かせることになる。
やはり化粧とは人間全体のバランスを整えることが大事で絵を描くのと同じ。
私は絵ばかりではなく陶芸もかなり長くしていて、写真のような顔も作ることがよくある。
これは壁掛け用の花活けのつもりだが、造形だけでは表現できない化粧的絵付けを
思いついて金銀彩を施して表現してみたものなのだ。
実はこの顔型花活け、我が家のトイレに入った時真正面に目が合う状態で飾ってあって、
入室時には、こんにちは・・「今日も じゅ う ん ち ょうに出ますように・・」と
お願いする願掛け様のかわりでもあるのだ。
よく、願掛け地蔵には寒さよけなのか赤いデンチ(前掛け)のような布がかけてあるので
我が家の願掛け花活けにもちょっとお洒落な「手描き襟花絵シャツを着ていただいた。
ちょいといい男になりすぎて、見とれて出るものも出なくなるかもしれないが
そこはあなたが「うーん」と頑張るしかないと願掛け花活けさんが仰っているようです。
土暖作品の詳細は下のホームページでご覧いただけます。
「ふくろう 魚 花の陶芸墨彩水彩画などを展示する告井土暖の個人美術館」
ご訪問、ありがとうございます。
襟、ステキです!左右対称じゃないところがいいです・・・(笑)
女は毎日、鏡に向かって化けますが、毎日が同じではありません。
誰も気付いていないようですが、タヌキに化けるかキツネに化けるかぐらいの違いがあります・・・(笑)
by お好み焼き屋のおばちゃん (2009-06-24 23:22)