年末に寂しい歯無し家も笑いこける、話し上手な葉無しの噺家とは? [不倫の詩]
今年もとうとう12月に入ってしまった。
これは私かもしれないが、年末になるとなぜか気になることがある。
私だけの秘密といっていいことなのかもしれないが、
なぜか、落ちていないかと気になる今日この頃なのだ。
気になって眠れない時、私はある秘密兵器で安らぎを得ながら眠ることにしている。
それは自作の一輪挿しに活けた「葉無しの花」なのである。
「葉無しの花」は 私にとって安らぎの花、夢の花。
歯もなく葉もない花だけなれど、何故かワンダーな世界が私には見えてくる。
たとえばこんな不思議なこともあったのだ!
私こそ、何を隠そう天然ちり毛。
ウエーブなんてそんな品のよい表現ではとても追いつかないほど回りくねって
小雨なんぞ降ろうものなら、すなわち即座にクルンクルンともいうべき状態となる。
あるとき、私は大変なことを発見してしまった。
それはなにかというと、髪の毛は意外と季節に敏感だということを。
そこで言うならば、年末に入った12月の今日この頃ともなれば
音沙汰もお供も無しに突然訪れる抜け毛の季節ということになる。
たとえ、もうほとんど禿山?ということが自分で分かっていても
私にとって年末とは、一年の終わりというよりも
なぜか気になる、ならざるをえない抜け毛の季節なのである。
気の弱い私にとって年末の夜ともなると寂しくて寂しくて、しくしくと泣きながら
布団をかぶって一人寂しさに耐えながら抜け毛対策を考えている。
布団をなぜ頭からかぶっているのかというと、少しでも頭に風が当たらないように
気を使っている証だと自分では理解しているのだが正直自信はあまりない。
さらに私の髪には珍しい現象が起きることにより、すぐに他人との区別がついて
犯罪などもってのほかと言わざるを得ないのだ。
それは、落ちた髪の毛のほとんどが直径5cmほどのほぼ正円に近い形で
誰が見ても、あ!これは田吾作だ・・と分かってしまう懸念が濃厚なのだ。
年末は犯罪が昔から多いというが、果たして抜け毛が大きく影響しているのかは
たぶんまだ調査されたことがないので分からないかもしれない。
葉無しの花が私の脳裏に語りかけているように感じる、今年の年末だ。
だからと言って根も葉もない話で申し訳ないが、花がある話なのでお許しを・・。
私はくるくる天然パーマな自分の毛を、丸くまるまる毛と称して
O(オー)の毛、すなわちOKな噺と思うがいかがかな?皆様には。
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