たかが一本の線でも、その特徴を知ることが上達への第一歩であり近道 [土暖流教室]
私の練習方法は誰に教わったとかではなく、ほとんど独学といってよい。
と同時に、私の描く水彩画もほとんど独学であり自分流。
私個人としてはそれをむしろ誇りとしている。
なぜなら独学のほうが個性が出しやすく、ユニークさも自ずと出やすい。
自分だけの流儀とか手法や風格が創作できれば、
この上もなく大きな私的財産となり苦労のし甲斐もある。
ただし独学には大きなリスクやロスも多い。
先生に教えてもらえば簡単にできることでも、
知らないがゆえにたどり着くまでの時間などに膨大な無駄を
費やさなければならないことも多い。
たかが一本の線でも馬鹿にすることなく、
地道な努力がやはり必要と私は考える。
私の線の練習方法は、まず最初に紙の左上から真横に直線を引く。
左端から右端まで一直線を目指して何本も引く。
コツはここからここまで線を引くと決めて、最初と最後は止めること。
最初の線はなるべく細く均一に、できるだけ直線になるよう心掛けて引く。
数本引けたら少し太目の線で同じように引く。
徐々に線圧を増やして、最後は太目の線で横線を引く。
次は同じ横線でも、早く線を引いてみる。
数本ずつ線の太さを変えて早く引く。
次はかなりゆっくりしたスピードで、やはり太さを変えて引く。
次はわざと線をびりびりさせながらが引いてみる。
たかが一本の線でも、その引き方とか太さとかによって
かなりの表情がそこに現れることに気づくことが大切なのだ!
引いてみれば分かることだが、右利きの人の場合
一番引きやすいのが左端から右端に引く横線。
横線以外の縦線・斜め線などは以外なほど難しい。
つづく
告井土暖の独学的水彩画は鉛筆での骨描きがかなり重要。
土暖流骨描きの水彩画は上の「あら・まあバナー」か「線描き写真」
をクリックしてホームページ「告井土暖の個人美術館」にてご覧ください。
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