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水彩画的色気で演出するお雛様絵的思考の不仲解消術

お雛様6w.jpg

私の描く水彩画は鉛筆での「コツガキ」から始まる。

コツガキとは対象をよく見て「こつをよくつかんで描く」と私は勝手な解釈をしているのだが、

世間一般ではコツガキのことを「骨描き」とも表現するようである。

が・・しか~し、「骨を描くこと」との軽薄的解釈もまた一見バカバカしいようだが、

意外と意外、そんなに外れた回答ではないのである。

そのうえ、その思考術が夫婦円満のコツでもあるのだから世の中は不思議が一杯なのだ。

それは何故かと言うと・・・

 

コツガキとは絵を描くときにガイドとする線・・・として骨描きと書くのが一般的。

私の言葉遊び的解釈では「こつを良くつかんで描こう」と遊んでみたい。

また、骨格をよく考えて立体感を表現することを忘れるなとの警告でもあるのだ。

やはり人でも物でも骨格は存在の礎として重要なものであるようだ。

水彩画において骨描きは鉛筆でする場合が多いと思うが、

たった一本の鉛筆の線といえどもいろいろな表情を伴って描くことができるので興味深い。

硬いものを描くときは、早く・細く・鋭く・直線的に引くことでシャープさや硬さが表現できるし、

やわらかいものは、ゆっくり・優しく・ぽってりと曲線的に引くことで表現できる。

すなわち、硬さを表現したいときは硬いものをイメージしながら、

柔らかいものを描くときは柔らかく優しいものをイメージしながら描くことだ。

私は硬い線を引くのは苦手だが、柔らかい線を引くのは得意中の得意。

何故かというと、私の脳は真面目でカチカチの直線的なのだが

目を瞑って何かをイメージすると、必ず優しそうで柔らかな女性の曲線が現れる。

それは腕であったり手であったり、胸であったりお尻であったり・・ま、とにかく女性なのだ。

 

画用紙に一本の線で柔らかさをイメージしながら描いていると

ふつふつとして彼女の手を握りたくなる衝動に駆られるときがあるとしたら、

まさそれは、甘く切ない恋心的柔らかな線が引けた瞬間のイマジネーション。

この瞬間はまさに画家冥利と言えて、いまさらながら絵を描いていてよかったと思うのだ。

 

白紙に何のイメージもなくして線を引くと色気も何もないただの線でしかないが

深くイメージしながら引いた線は見る人の心に強く訴えるものが出てくるはずだ。

そこで私が考え出したのが「二人で遊ぶ悪戯心くすぐりお絵描き大作戦」

夫婦生活は長くなればなるほど、そばにいてもいないのと同じで空気的存在になりがち。

夫婦円満のコツはなんと言っても会話がなくなることを防ぐ方法を探すことなのだ。

いつも難しい顔のご主人を二人のペースに引き込むには

やはりちょっとしたアイデアと意味深なイマジネーションが大切なのです。

そこで、コピー用紙を数枚と太くて優しい線が引けるB~4Bくらいの鉛筆二本を用意して、

まずは自分ひとりでいかにも楽しそうに言葉を発しながら絵を描くのです。

この場合、絵といっても単純な丸や四角ですからどなたでも大丈夫。

白い紙にまず、「丸書いてチョン!丸書いてチョン!」といいながら丸を描き

少し間をおいて「くすくす!」「うふふ」「あらー」などといって大きな声で聞こえるように、

Hなことを想像してかどうかはご自由ですが、とにかくいかにも楽しそうに遊び始めるのです。

そしてご主人の反応をちらりと見て、知らん顔のままならその次に

「丸描いて、くちゅくちゅー!!」・「唇描いて、ちゅー!」とかいって遊びましょう。

男というか特におっちゃんはこのような表現にはめっぽう弱く、

お、おまえ・・何を描いているんだ???と声には出さないが目はこちらをちらりするはず。

すかさずその目をキャッチして、もう一度ダメ押しの一人芝居。

次は「丸二つ描いて、オッパーイ!」とか馬鹿丸出しで楽しむことが一番効果的。

きっとこの辺りでお父さんは理解不能という顔をしていても、

心に微妙な変化を感じて徐々にこちらに興味を持ち始めるはずです。

そのタイミングを逃さず「私は丸を描くからあなたはチョンチョン・ちょめちょめよ!」

と共同作業を提案いたしましょう。

新しいコピー用紙に「私丸描いてチョンチョン、 あなたは団子鼻ーちょめちょめ!」

といって、団子鼻を描かせます。続けて「私チョンチョンあなたは垂れ目でちょめちょめー!」

といって目を描いて、続けて「私チョンチョン、あなたはちょび髭でちょめちょめー!」

 

などときりがないからこの辺でやめますが、このようにして二人で描いた共同の絵は

あまりにもばかばかしくて犬も笑わない絵となりますが、これがどっこい

生涯で一番大切な初めて二人で築き上げたというか描きあげた記念の絵。

長い夫婦生活の中でも、きっと初めて二人が心底馬鹿になれた瞬間の絵なのです。

その行動はばかばかしかったかもしれませんが、夫婦が仲良くできるコツは

意外とばかばかしいことから始まるのではないか?と独身の私は今だから痛切に考えます。

賢く生きることは誰しも考えますが、ばかばかしく考えることは意外と難しく

これが夫婦にとっては一番の仲良しになる秘訣かもと思うのですが、

あなたはいかが考えられますか?

そして、二人で共同作業したばかばかしい絵はトイレでも寝室でもいいのですが

額に入れて部屋に飾りましょう。

きっとその後訪れるかもしれない危機時に打開策を提示してくれることでしょう。

 

ふくろう・魚・花を主な素材に陶芸・水彩画・手描きTシャツなどなどの作品は

こちらの「告井土暖の個人美術館」でご覧いただけます。

 


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