不倫の詩は作家心をくすぐる暖か温泉的夫婦の温かジョーク集 [墨彩詩書]
陶芸で魚の蓋物や皿・壷を作ることで有名な「土暖さん」こと
「おっとっとう(魚陶)おじさん」は
ある時、偶然にも不倫に憧れをいだいてしまうことになったのである。
なぜ唐突に不倫なのかというと、
そこには何も意味はないのであるがーしかし、
ただ偶然にも自らが作った一輪挿しに小枝を生けながらうたい文句を(説明文)
考えていてふと気が付いてみると、小枝には二つの花が付いていたのであった。
ことの始まりはおおむねこのような些細なことから始まるのだ。
ことの始まりはある月の一日にあったことなのである。
先月焼き上げた陶芸作品を一堂に並べて眺めていると、
なにやら少しいびつな一輪挿しが目につき手に取った。
花の付いた小枝を片手に眺めつ透かしつしながら侘び寂に思いをやっているとき、
顔に一匹の蚊がくらい付いたので「吸われる前にたたりなし?」と思って、
あいていたもう一方の手で「ぴしゃり」と思いっきり蚊をひっぱたいたところ
目から火が飛び散ったと同時に「ああそう蚊!」と思わぬアイデアがひらめいた。
一輪挿しに活けようとしていた一枝には二つの花が咲いていたのである。
口の狭い小さな花瓶を「一輪挿し」と言うからには
花は一輪であるべきではないのだろうか?
などといつもならぐうたらで考えもしないことをこのときばかりは考えてしまったのだ。
よりによって、一輪挿しがなにやらに似ているようなないようなで
危なっつかしくていやらしいめの土暖さんならすぐに連想する形でもあったのだ。
「一輪挿しに 二輪の花を 飾ったなら それはすなわち 不倫です」
ところで、不倫とはどういう意味なのか?
知っているようであいまいで、意外と正確なところは知らないでいる自分にも気が付いた。
そこでまたまた昔人間的に手持ちの辞書で「倫」を言う字をひいてみた。
「倫」とは「きちんと整った人と人との間がらのこと」とある。
「不倫とは男と女の道ならぬ生き様」みたいなことと思っていた私は理解不足だったようだ。
人と人との間がらであるとしたらそれは必ずしも男女間の問題ではなく、
老若男女人間すべてを含めてということになるのではないか?
とすれば、不倫なんて日常茶飯事どこにでもある話。
ことさら取り上げるまでもないことなれど、なぜか気になる不倫ちゃん。
ところで、不倫の反対語はいったいどんな言葉なのだろうか?
この後、順次「不倫の詩」を公開いたしますので乞うご期待を・・・!
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