避暑地で暮らすふくろうの物語 [ふくろう ]
山里に仲良し自慢の二羽のふくろうがいました。
真夏のある日のこと。
ふくろうはあまり暑い日が続くので、何とか涼しく過ごす方法ないものかと相談していました。
「そうだ!もっと山奥の澄んだ空気の下で過ごせばきっと涼しくて快適よ!」
「それはいいアイデアだ、早速今からでも行こう行こう。」
元気いっぱいの二羽のふくろうは、早速山の奥深くに向かって羽ばたきました。
しかしいつまで飛んでも、高度を上げても涼しい所が見つかりません。
とうとう高い高い山のてっぺんまできてしまいました。
辺りはなんとなく涼しそうな色をした所なのですが、どうした訳か全然涼しくはありません。
「なーんだなんだ!、せっかくこんな山奥まで飛んできたのに・・」とがっかりしていました。
それもそのはず、長時間飛び続けたので体全体が暑くなっていて涼しさを感じなかったのです。
と、そのとき、さわっと一陣の風が二羽の近くを通り過ぎました。
「アッ・・涼しい!」
突然の涼しい風を肌で感じて、風さえあれば涼しくなれることに気付いたふくろうは
二人で交互に羽ばたきあって、優しく風を贈り合うことにしました。
「ふんわり ふわ~、ふんわり ふわ~・・」
二人の思いやりの風は、優しく爽やかに涼しげに二人をくすぐるように撫でていきます。
二人で作りあった、とてもとても心地よい風です。
うとうと・・あまりの心地よさに二人はうたた寝をしてしまったようです。
はっと気付くとかなりの時間が経ったのか、なんだか様子が違います。
二人ともなんだか歳をとったようです。
あまりに心地よい風に長すぎる時間を過ごしてしまったのかもしれません。
それに気付いた二人は一瞬びっくりしましたが、幸せな時間が過ごせた事に感謝して
何事もなかったように、また涼しい風を贈り合いましたとさ・・・。
作品の詳細は左サイドバー内に記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。
こんばんは^^
本日はご訪問頂きありがとうございました。
いろいろ芸術的なことをなさっておいでなのですね~
お仕事?それとも趣味?
今後ともよろしくお願いいたします~♪
by (2007-08-06 19:50)
mimimomoさん始めまして。
私の作品作りは殆ど趣味。
どうも前世でお金もうけをしすぎたのかもしれません。
今、あなたのホームページを拝見しています。
また後程、感想を入れさせて頂きます。
by 田吾作 (2007-08-07 11:41)