石に絵を描く魚を描く、そして箸置などに演出を楽しむ

 

石絵と言っても私の場合、たまたま手元にあった平らで丸い小石が素材。
写真のように丸くて平らな石なので絵を描くには描きやすくてもってこいの素材だが、
これならどんな絵でもかけそうなので、逆に言うと何を描こうか迷う事もある。

取り敢えずは得意な魚を描いてみると、結構気に入った物がいろいろ出来て楽しく
ひとつ描いたらこれは箸置きあれは帯止めと等と次から次へとアイデアが湧き出て、
気が付くと少しづつデザインを変えながら何匹もの魚を描く事になってしまった。

魚から始まってふくろう・花・犬・雛人形等などと、
勝手にどんどん幅が広がっていってしまうのはいつものこと。
嬉しい事だが反面困った事で、しばらくはそのことばかりに夢中になってしまっているようで
ほかのことをまるでしなくなっている自分をよく発見する。

そんなこんなで結局、器用貧乏の神様的存在になってしまっていて、
もうそこからは脱出できない自分が少し情けない。

しかしながら、しばらくっ経ってから後を振り返ってみると思いのほか色々な作品が残っていて、
自分でもよく描いたり作ったりしものだと感心する事もあるから「結構すごい！」と思う時もある。

作品とは大抵の場合、作っているその時にはよく出来たと思っても数年たってから見直してみると
結構恥ずかしい出来だったりする事が多いものですが、それでもそこに自分の歴史が濃厚に
残っていて、それが自分の自信にも繋がっているとも言える。

たくさん描いた魚の石絵。
描いただけではつまらないので、今度は食卓や部屋の演出などに使う事を考える事も楽しい。

写真は黒いお盆の上に魚絵の小石を並べて、芽や根が出始めたばかりの植物を配置してみたところです。
この後、盆に水を張って飾っておくと芽がどのように変化するのか見てみるのも楽しい。
いってみれば、水草が生えるお盆の池を泳ぐ魚といった演出ですが、
果たしていかがなりますのでしょうか？

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。

コメント 7

宮大工・大工棟梁は鉋や鑿の砥石は、河原で探しますね。普通の人は、たただの石ころに見えてもただの石ころではないということでかな？石ころに生命を吹き込むと生きた石ころになると云うことですかね？
by (2007-09-03 23:05) 

私も、日曜日に子供達と　海で小石を拾ってきたんですよ。絵を描いてみようと思って。でも、何で描いたらいいのかわからず、未だそのままです。田吾作さんは何を使って描いたのですか？教えてください。
田吾作さんの絵は　ほんとにすごいです。演出も素敵です。参考になりました。
by saeちゃん (2007-09-04 08:54) 

一真さん、毎度のご訪問ありがとうございます。
私も時々刃物を研ぎますが、難しいことを痛感しています。
ただの石ころでも、使い方使われ方ですごい力を発揮しますね。
グリ石の石垣は、不安定なようでいてとても丈夫で驚きます。
by 田吾作 (2007-09-04 11:31) 

saeちゃんこんにちわ！
私の石絵の石は今のところ表面がツルツルの、少し加工されたものを使っていて、細いマジックペンでアウトラインを描いて色鉛筆などで描いています。花を描く時は子供の使い古した水彩絵の具で、水をはじかないように石鹸液を少し混ぜています。水をたくさん使うと絵の具が乗らないので少しなれないと描けないかもしれません。乾いたらスプレーの透明塗料で色止めします。最近はアクリル絵の具で描く人も多いと思いますがこれなら色止めのスプレーは必要ないようです。
石が穴だらけの場合は地塗り剤で下塗りしてから描くといいと思いますが、石そのものの質感がなくなるので好き好きですね。
by 田吾作 (2007-09-04 11:52) 

ほー！！なるほど。教えてくれてありがとうございました。早速、やってみます。楽しみです（＾-＾）
by saeちゃん (2007-09-04 13:08) 

はじめまして。

静岡県に住んでいます50代のオヤジです。
田吾作さんの作品、どれもいい味出てますね～。
心があったまる感じです。
才能にあふれている方のようでうらやましい。
by (2007-09-04 18:51) 

タクさんはじめまして。
ご訪問と嬉しい御言葉をありがとうございました。
あなたのブログ拝見しました。銀細工が素敵ですねえ。
私も興味はあるのですがいろいろやり過ぎていて手が出せません。
残念です。また教えてください。
by 田吾作 (2007-09-04 19:47)