珍説・マンジュシャゲは恋の花
ピピピピ、ツー、ピッピ・・ ピツーピ。
なんだかよく分からないけれど、恋のトキメキを感じる人だけに発信される微妙な通信音があるという。
しかも、特別の宵のこと・・すなわち満月の夜だけにおこることらしい。
私なんかはいくつになってもどこにいても恋の達人ゆえ、
この微妙な通信音が難なく受信できる選ばれた人。
音の種類は、パ-パパパッパパ・・・とか
ポポポポポ・・・ポッポーなんて音もあったりするが
プープププップー・・・ぶー・・なんて、おなら的音も時々聞こえたりして、一人ニヤリと笑けてしまう。
先日もどうもどこかで「こいこい・・・こいこい・・・」と、恋の達人の私に手招き風の通信音を感じたので
惹かれ引かれてまた山辺にでかけてしまった。
そこは例のマンジュシャゲの乱立するダム湖のほとり。
上の写真では分からないが、左上の木の向こうはダム湖になっていて深い深いエメラルドグリーンなのだ。
結構流れも速いのに水鳥が、浮きつ沈みつ餌を捜しているのが見える。
その水鳥、1分近くも潜っていてなかなか浮かんでこないので、心配で心配でそこから立ち去れない。
ピーピピッピー・・パッパー・・・と、その時またまた通信音が聞こえた。
かなり近くからだ。
しかも少し品のない音が。
お前は昔の真空管ラジオか?と関西風に突っ込みを入れながら辺りを見渡すと
ニョキリと一本だけ咲くマンジュシャゲ。 う・う、妖艶・・
ひょっとして「こいこい通信音」はお前の仕業か?と、尋ねると、
わたしゃもう何年もここで咲き続けるマンジュシャゲ。
すでに地中の芋も妖怪変化の権化でありんす。
毒までもっているんでありんすわいな~
わたしゃ美しすぎて妖しすぎて、艶やかすぎてニョッキリすぎて
男衆みんなに迷惑をかけてしもうたわいな~
だからもう今は、この片田舎の高台からいつまでも恋を忘れない男衆だけに聞こえる
超伝波を発信しておみゃ-さんのようないい男を誘導しているんじゃよ!
そんでね・・・二人向き合い穏やかに、ゆるりと長い思い出話をしたいんじゃ・・・!
あんたはその選ばれた人。
かすかに聞こえるダム音と田舎のにおいと鳥の声が聞こえるこの場所でゆっくり静かに話しましょう。
むかし・むかしの思い出を。
そうすりゃおみゃ-さん、妖怪変化の私だってまだまだ恋も忘れずに妖しく優しく咲けると言うもの。
あんたも、もう歳だからと言って恋を忘れてはいかんぜよ!
言い忘れたけど、私の細長く反ったシベはアンテナなんじゃよ!
どえりゃアあちこち流したけどよ~、来てくれたのはあんただけ・・。
さあ、どうやって食べようかのー、あんまり油ものってないようだし・・旬の季節の満月だというのに・・
ブツブツ・・・ア、これは伝波でなくて、マンジュシャゲのただのつぶやきみたいです。
数日前の満月のお昼間の出来事です。夜だったら怖かったですね~ひょっとして。
大ナマズ、小ナマズ、変ナマズ 丁度いいのはわしなまず・・心ときめくは恋なます。
(告井土暖著 「おっとっとうおじさんの不倫の詩 Ⅱより)
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こんにちわ~
私も同じお花載せてま~す(^-^)
キレイですよね~
by (2007-10-04 13:45)
マンジュシャゲは恋の花だったんですね~。
それから田吾作さんはやっぱり恋の達人だった。
そんな感じがしていましたよ。
by (2007-10-04 16:37)
takevさんこんにちわ・・
最近は白いマンジュシャゲをよく見るようになりましたね。
タクさんこんにちわ・・
ワッハッハハハ。
内緒にしていたのにとうとうばれてしまったようですね!
by 田吾作 (2007-10-04 18:31)
( ̄m ̄* )ムフッ♪ ちょい悪おじさんっぽい^^
by むらさき (2007-10-04 22:51)
ムフッ♪ムフッ♪
ブログはいいですね~。
なんにでも簡単に変身できるのですから。
by 田吾作 (2007-10-05 10:36)