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お雛様・来年のことを言うと鬼が笑う話 [石絵]

鬼は笑わないというのが定説と思っていたら、やはり例外があるようだ。
イガミバシって鬼なのに、来年のことを言うとめったに笑わない鬼が笑うそうだ・・・?

鬼は常に「ぐうう・・・」と口を結んでいるものだし、もうそれ以上開かないのに無理して見開いて
やたらに目ん玉を強調している。
「ぎょろ~~り・・・・ぐうううう~・・・・」一体鬼はそんな顔をして何を見ようとしているのだろうか?

余計な心配かもしれないが、私は近年乾燥しがちな目なのであの目は辛くてできない。
「ショボショボショボ~・・・」的目の普段生活だが、
綺麗な人とすれ違う時だけは特別で、チラリと流し目は今でも完璧に出来る。
考えてみれば、それだけはひょっとして得意中の得意かもしれない!!

しかし鬼が、世の中の悪人を見ようとしているのならその姿は間違いだと思う。
怖い人が悪人面して「ギョロリ」と見ていたら誰もが警戒して寄り付かないのは当たり前のこと。

人を騙そうとしている人間は決して外見ではわからない姿に変身している。
怖い鬼の前に出ても、悪に変身している自分に酔いしれていて
自信満々だから「ギョロリ」は効かない。
いやいやそれどころか、その「ギョロリ」を利用して善人を不安に陥れてしまうのだ。

悪を倒すには仏様になること。
悪人が一番怖がるのは、まったく騙し甲斐のない真の善人なのだ。
小さな事に感謝して、騙されても騙されても騙されたと感じない心・・・。 ?

108っつの煩脳どころか、邪な心が充満している自分とすればもう致し方ないので、
来年の話しをしてせめて鬼でも笑わそうと考えるのは無理な話の展開と言うものだろうか・・・な?

鬼の中でもゴロゴロさんは太鼓を持っている。
背中にたくさんの小さな太鼓をしょっているようだが私は一つで良いように思う。

近年、紙も神さんのように大切に扱わなくてはいけない。
そこで私としては、いつも食する6Pチーズの空き箱で太鼓を作ってみた。
チーズの箱の丸さを利用してその上に和紙を貼り、適当に絵を描いて棒を一本差し込んでみた。
絵はもうじき飾られるだろうお雛様の絵。
片面は男の子、残るは女の子のお雛様・・・のつもり。

周囲に紐を垂らして、出来上がり。
左右に棒をクルクルすると、意外といい音で「ポこポコポコ・ポコポコポコ」と鳴る。

ぽこぽこぽこ・・・・とやっているうちにだんだんとリズムが取れてきて、
ポコで左足を、次のポコで右足を上げながらマイケルのごとくと言うか年寄りの狸と言うか
お腹ポコッポッコ踊りと言うか・・まあとにかく踊ってみた。
これが意外と楽しい!

とうとう私はFMの音楽に合わせてポコポコジャズダンスを考案するに至った。
踊り方は足を交互に上下するだけの簡単さで、どんなものぐさにもできる。
できれば太鼓を二つ作って踊ると仕草も色々バリエーションが考えられて面白い。

あなたの体形をそのまま生かせば完全に「狸踊り風ポッコポッコ躍り」のジャズバージョンとなる。
鬼はあの怖い顔でこの踊りをもし踊ったら、どういう顔で踊るのだろうか?
ひょっとして、踊っている顔の自分につい笑いだしてしまうのではないだろうか?

鬼は普通牙があるので笑うにはいいが、口をすぼめてむっつりするのは大変のように思われる。
だとしたら、笑ってしまおう・・もう今年も詰まってきたし。
「くるしみます」だってもうじきだけど、日本じゃあドンチャン騒ぎが定番だったんだよ昔は。

ドンチャンにはほら・・さっきの太鼓がどうしても必要になるんですから。
その日のために少し練習をしておくといいと思うよ・・ポッコリお腹のあなた!

今日の私は本当はお雛様の話しをしたかったのに、
「来年のことを言うと鬼も踊る」話になってしまったようだ。

お雛様絵の「ポッコポッコ踊り」がみんなの楽しい年末行事になるかもしれないね!

あ、忘れていた!お雛様の説明を。
一番上の写真のお雛様は陶芸と言うか素焼きのボディーに絵付けしたものなんです。
台は庭の少し太い枝を切って作ったものに色付けしてみました。
爺ちゃんが作ったこんな素朴なお雛様も可愛いと思いませんか?

鬼が笑らいたそうにしているので、今日は特別にもうひとつご紹介いたしましょう。

これは小さな小石に可愛い顔を描いて服を着せてみた舞台付きのお雛様。
背景の墨で描いた屏風の前で、真っ赤な毛氈に座った二人は一体何を語らいつつあるのか?
雪洞は小枝の二股部分を利用して、そこに和紙を貼って簡単な絵を描きました。

え・・・小さくて見えない?
あまり来年のひな祭りの雛の話しをすると鬼が笑いすぎると困るので遠慮していたのですが、
それでは特別サービスとしてもう少し大きくしたものをご紹介いたしましょう。

こちらは毛氈の代わりに真っ赤な座布団に座っています。
今日あたり寒い真冬日。
「あ・・・雪が!!」とロマンチックに空を見上げて二人で話しているようです。

余分で内緒の話ですが、上の写真はハガキサイズのミニ額にして販売もしているんですよ!!
でも、どこにも売っていませんから気になりましたら左サイドバーに記載のホームページから
メールでもください。多分ご要望にお答えできると思いますから。

それでは皆さん風邪を召さないように、暖かくしてお寛ぎくださいね・・・。

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。


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コメント 5

いろは

こんばんは^^
本当に何でもお出来になるのですね〜♪
多才でいらっしゃるのにはびっくり致します。
可愛いお雛様ですね♪
by いろは (2007-12-18 20:06) 

puripuri

鬼の話に引き込まれて妙に納得してしまいました。
可愛いお雛様 (^_^)
by puripuri (2007-12-19 00:15) 

久しぶりの石絵ですね。
いつも思うことですが内容が盛だくさんで、どこにコメントしようか
と悩んでしまいます(笑)。
今回は「流し目」のところにピピッと反応したので、そこにしました。
乾燥しがちな目が、その時だけは「パブロフの犬」状態になるんですか?
(失礼しました)。
by (2007-12-19 09:05) 

美しい姫気味のお顔にデンデンと当たるのは、お気の毒です。
我が身、我が顔に当たるようでございます。
せめて鬼の顔にしていただければ・・・狸踊り風ポッコポッコ躍りをご一緒に踊ることができるかと・・・。
by (2007-12-19 10:27) 

田吾作

いろはさん
きっと私は器用貧乏の典型かもしれないですね?
作る事は出来てもその先はまったく駄目なんです。
今漠然とですが、今まで作りためた作品のプロデュ-スをしてくれる
人を捜しているのですがいろはさん挑戦しませんか?

puripuriさん
鬼は怖い顔をしているけれど悪い鬼はあまり聞いた事がありませんよね!
地獄の閻魔さんだって悪い人を懲らしめるために怖い顔をしているだけで、
本当は優しいんですよ、私のように。

タクさん
実は今回半分で一度アップし、
一部手直ししようとしたらどんどん長くなってしまったのです。
こんな冗談ブログのコメントに気を使ってくれるタクさんは本当に優しい人
なんだと思います。
いつもありがとうございます。

こぎんさん
ご指摘痛く承ってござる。
美しい姫君のお顔にポカポカパンチでは切腹物でござろうか?
しかし、そこはもう禿ぎみの私とて計算済みのこととて
お顔より少しずれて髪にあたる計算でござる。
よく見てください、パンチパーマの髪でモッコモコでござるまいか?
by 田吾作 (2007-12-19 22:02) 

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