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ホタルの光りは夢色風船、消えそうに灯って夜風に遊ぶ。 [墨彩詩書]

hotarubukuro-w.jpg

我家の近くにもホタルが舞う場所がある。
というと、かなり田舎のように思われるかもしれないが・・・とんでも8分転んで10分。
間違いなく田舎?と言えなくもないが、郊外型田舎と言うのかもしれない?

そこは名所と言えるほどホタルの数も多くないし、あたりの風景もどこにでもある普通の風景で
どうしてここにホタルが出るの?と不思議発見的に賢い私の頭も千路に思考が乱れる。

しかも、ここにホタルが舞うとは誰も知らないようだ。
もともと舞う数が少ないし、天候とか温度のタイミングがよほど良くないと
見る事が出来ないという事情があるからかもしれない。

という事は、私は「あ、ラッキー・・」と偶然に見つけたという事か?

 

 

実は私は田舎愛好家と言うか願望家の端くれ。
田舎暮らしに憧れてはいるが、なにしろ生まれ育ちがいいところの出なので
いまだに憧れだけで実践が伴わない。

昨今の食糧難とか天候不順で穀物の高騰がうわさされる中にあって、
これからは自給自足の生活が賢い人の生き方なのかもしれない・・?と、
頭では理想的設計を描いてはいるのだが、いまいち第一歩が踏み切れない。

テレビや雑誌などでよく、山奥で自給自足の生活をされている方の
報道を見る事があるが、実際はかなりな苦労と不便と寂しさがついて回るに違いない。

たとえば電気がなくてランプでの生活だとすると、夜トイレには絶対いけない暗い所恐怖症だし
木々の間を縫って歩いていて突然向こうがない崖のような所にでると
足がすくんでしまう歩けない症候群に簡単になる。

恋愛ではあまりドキッとする事が少なくなったが、木のこずえから鳥が飛び立っただけで
もう心臓が飛び出しそうになる、胸ドキ・ドキおじさんになってしまう。

まだある、まだある。
うねうねした木切れを見ると、とにかくすぐ蛇に見えて
「きゃ~・ぎゃ~」と、か弱い女性よりもっとか弱い固まってしまうおじさんになれる。

ハガキ絵ふくろう・わ、来る.jpg

たとえば、幸せの鳥といわれるふくろうでも、こんなどんぐり目で真っ直ぐ私に向かって飛んできたら
きっと腰が抜けてしまうに違いない。

あ~あ、私のように生まれ育ちが良いと、こんなに苦労するものかと考えると
田舎暮らしにはなかなか踏み込めないのだ。

ハガキ絵ふくろう・もっと寄り添って.jpg

しかししかし、ふくろうも色々で、時折こんな二人仲よく愛を囁きあっているのもいるのだ!
澄んだ空気の小高い木々の山中で、二人仲よく畑にクワを入れながら歌うような囁きが響く。

「福こいホーホ もっともっと寄り添ってホーホ 福こいホーホ」
寄り添いすぎて、寄り添いすぎて・・顔が一つに合体してしまうくらい寄り添って!!

こんなふくろうに出会ったとき私は、
「あ~あ・・羨ましいな~」と口を一人とんがらせておこぼれ頂戴と
「一人チュウちゅうおじさん」になってしまうことだってあリ得るのかもしれない。

諭子さん1.jpg

誤解のないように言い置くが、この写真は薄くなった頭をマイク代わりに歌っているところではない。
かと言って、薄暗いホールだったのでこの人が照明代わりの代役を頼まれたのでもない。

この日、カメラの調子が悪くどうしてもフラッシュが作動しなくて、しかたなく手持ちで写すには
座って体を安定させなければならなかったためのアングルなのである。
歌っている最中に「頭どけて!」と私にはとても言えなかったうちやっと撮れた一枚なのだ。

この素敵な女性はソプラノ歌手で音楽療法士の西尾諭子さん。
実はこの女性は私のテニス仲間である。
音楽療法士とは聞いていたがソプラノ歌手とはまるで知らなかった。

先日、岐阜県の根ノ上高原でコンサートを開催すると聞いて出かけた。
大自然を舞台にギターを伴奏にしたソプラノ歌手の「西尾諭子」さんのコンサート。

滝錬太郎とか中野次郎作曲の唱歌とか童謡で、禿チャンの私には懐かしい懐かしい曲ばかり。

そしてまもなく、驚いた。
普段テニスをしているときにはまるで想像もしなかった柔らかく澄んだ歌声に・・・
もう戻る事が出来ない子供の頃に聞いた母親の歌声のように優しく心地よかった。

それだけではない。
もう長く感じていない・・感動とか感激とかといった体の底から沸いてくる力を感じて嬉しかった。
この力こそ私たち人間には一番大切な物だとは思うが、どっこいなかなか手に入らないもの。

あげようとしてもあげられないし、欲しがっても貰えない。
それが何なのかも分からないけれど、いつまでも求め続けて行きたい「心のうずき」

感動は 心に一杯欲しいもの 心に一杯あげるもの
・・とまた自作の言葉を思い出してしまいました。

論子さんパネル表装.jpg

これは、そんな素敵な西尾諭子さんに、いちフアンとしての贈り物の包装紙。
少し遊びすぎの文章で申し訳ないが、私の本当の気持ちがこもっている。

表装も土暖作だが、包装紙でもこのように和紙に手書きの場合、表装すれば立派な作品になるし
希少価値もあってよい記念になるような気がするがいかがでしょうか。

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページ「告井土暖の個人美術館」でご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールがご利用いただけます。


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コメント 3

こぎん

私も田舎に憧れますが・・・なかなか踏み出せません。
やっぱ、いいとこの出なのかな? 記憶にはないけど~。

また、おもしろい包装紙です。
諭子さんも「きゃあ きゃあ」と喜んだことでしょう!
素敵なテニス仲間ですね!!


by こぎん (2008-06-20 21:43) 

ばん

素晴らしい作品ですね。
by ばん (2008-07-04 10:35) 

娘

母に素敵な贈り物ありがとうございました!
きゃあきゃあと喜んでいましたよ☆
今もレッスン室に飾ってあります。

by 娘 (2009-02-20 20:01) 

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