早春に手を取って、仲良く寄り添う水彩画風お雛様 [水彩画]
このところ暖かい日が続いて、今年は春が早く来そうです。
春といえばお雛様・・と言うことで、私はなぜかいまお雛様の絵に心血を注いでいる。
4~5日前には最初に完成したお雛様の絵を掲載しましたが、
本日は新たに完成したお雛様をご披露いたします。
私の水彩画は花が多い。
自作の一輪挿しにただ切っただけの庭の木や花などを活け、
そのままの姿をスケッチして描くことが多い。
しかし、グラフィックデザイン出身の私としてはイラスト的絵もよく描く。
イラストと水彩画との大きな違いを、以前はありのままの姿を立体的に影をつけて描くか
平面的に描くかに分けていたような気がする。
しかし、現在ではイラストでもかなり立体的でリアルな絵が多くなってきたので、
一概にはそう言えないのかもしれない。
もうひとつは、水彩画は実在するものを詳細に観察しあらゆる変化を見逃さないで
それを面白みとか味わいとして描くが、
イラストは空想に基づく絵で細かいところは省略したりすることが多いと思う。
とすれば、上のお雛様は水彩画なのだろうかイラストなのだろうか?
この絵は、実在するお雛様をスケッチしていないが描き方は水彩画風に描いているのだ。
もちろん材料・道具も水彩画に使う物やらイラストに使う物やら種々雑多。
何を避けるわけでもなく、意識するわけでもなく描いている。
特に分けて考えなくても問題はないと思うが、細かな感情や情感を表現するには
水彩画に軍配が上がるのではないだろうか?
私の描くお雛様にはただ綺麗ですましたお人形的イラストではなく、
人間の持つ優しさや嬉しさなどの感情をどこはかとなく表現したかったので、
わざと水彩画風に描いてみたかったのだ。
私はいまだかつて「手を取り合うお雛様」は見たことがないが、
このような仲良し雛があってもいいではないかとの想いがあって描いてみた。
この絵をご覧になって、皆さんはどう思われるのでしょうか?
底のところに少し興味がありますね!
作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページ
「告井土暖の個人美術館」でご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールがご利用いただけます。
これからも拝見させて頂きますね。
楽しみにしています。
by グリー (2010-05-03 16:47)