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季節限定・個室露天風呂のなまず姉さん [陶芸]

コロ・・コロ・コロ・・・と夜の澄み切った空気になじむように、
コオロギの囁き声が聞こえるようになりました。

記録的な暑さだった今年の夏が少し遠ざかったかのように感じる9月ですが、
まだまだ暑い日が続いていて温泉の話題はまだ早いかも?

でもでも、女ナマズの世界は違います。
普段は冷たい川でゆらゆらゆらとなんとなく泳いでいるように見えますが、
本当は温泉が大好きで、季節に関係なくどこの温泉ででも毎日を湯船で泳いでいたいと思っている、
私・・女盛りのなまず姉さんの物語。

そもそも私の生まれは陶芸家の土暖さんという変人さん。
彼の頭の中ではいつも川の流れのように空想がちょろちょろ流れているようで、
ある日、いつものように空っぽの頭で「ポー」としていたら、
突然閃いたのがナマズ姉さんが露天風呂に入っているところ。

本当はナマズでも何でもいいから、素敵な姉さんと露天風呂に入りたいと強く願っていたと
考えられるのだが、なかなか実現できないのが大人の世界というもの。

そんな思いが彼のやる気を相当に強くして、とうとう出来上がったのが写真の私。

作られ方は温泉に入っているところを再現するためなまず姉さんを頭と胸と尻尾に分けて作ります。
もちろんナマズですから女性でも立派なひげが必要で太く長くのばします。
そして、ナマズでも女盛りの私ですから、
温泉に浸かっていても、隠そうとしてもプカリと浮かぶくらい立派なおっぱいが二つ。

もちろん温泉に入っていない時の事も考えて、
口と尻尾の向こう側には花を活けるための挿し口も用意してあります。

使わなくなった鮨桶を着色して湯船を作り、後ろから覗かれないようにすだれが巻かれています。
また、時間制で男湯と女湯が入れ替わるように木か陶器で看板もあるべきですが、
今は応急処置として和紙に書いた看板もかかっています。

最後の演出は温泉に落ちる真っ赤なもみじや黄色く色づいた枯葉を数枚用意して浮かべれば
もうそこは秘湯中の秘湯。

しかし、まだ暑い今日などは湯船に金魚かなんか泳がせた方がいいのかもしれませんね!

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページでご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。

 


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むらさき

ご訪問くださりありがとうございました。
洒脱で心和む作品に出会うことが出来ました。
コミカルな表現に深いものを感じて惹かれます。
意思が強い固い石ころなぁんてフフッって感じです
HP、目を見張りながら拝見させていただきました。
by むらさき (2007-09-09 14:43) 

田吾作

むらさきさん、こちらこそご訪問ありがとうございました。
あなたのホームページ拝見しました。
自分の道をしっかりと持たれている生き方が目に浮かび、
それこそ深~い深い物を感じ、感動しております。
by 田吾作 (2007-09-09 19:56) 

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