ご無沙汰は不景気の世にヘイ！マンボウ♪

ふう～・・・。
ふ、不景気真っ只中を実感しながら、ブログの更新に大変ご無沙汰をしてしまいました。
私、ただいま戦地から貴重な戦利品と心の疲れを抱えて帰還いたしました。

個展は１０日間と長く、それだけでかなり疲れてしまいました。

私の場合、個展はその時々の人を見つめ分析をすることが大きな目的でもあります。
会場の場所や地域性、交通事情等によってかなりその内容が違ってくると考えられるからです。

今回の場所はJR岐阜駅構内の一角にあり、交通事情は抜群？で県庁所在地の玄関先でもあります。
また、駅前再開発の真っ只中にあって新しい高層ビルが建設され、さぞかし活気溢れる・・・・？
と思いきや、駅前通の真新しい道路には一信号に数台の車しか走っていない不思議なところ。

岐阜の繊維街のシャッター通りはもう有名だが、でもでも・・駅の構内はきっとかなり多いはず？

そんな甘い考えは現実になってみると吹っ飛んでしまった。
初日、二日目は新聞二紙にも掲載されてまずまずの人出だったが残りの８日間は閑古鳥が鳴く始末。
岐阜は名古屋へ出るにはかなり便利な所で、その点名古屋の衛星都市と言ってもよく
独自の文化は育たないのかもしれない・・？そんなことを実感した。

しかし、ぎゃらりーのあるフロア‐全体ではかなりの広さもあり、
教室やら洋品店をはじめ工芸品の店やら県の特産品を展示販売するコーナーなどもたくさんあって
悪い雰囲気でははないがシャッターを下ろしたままの店もかなりあるのは現実だ。

その点、運営母体が県でもあり困る事がないためか何の対策も感じられない。
展示ギャラリーも特殊で、職員である受付係が常時付いているのだ。
お陰で私はただ座っていれば良いのだが何か息苦しい。

がしか～し、孤軍奮闘頑張りあるのみ。

今回のテーマは「クスクス・くすくす」でござる・・を合言葉に、私は蛸壺に入ってジーと客を待つ。

がしか～し、なかなか「クスクス・くすくす」が聞こえない。
はて？おかしいじゃないかい？？？と狭い蛸壺の中で耳をそばだてる。
来客の年齢層がかなり高く、感情を表に出すことを近年忘れてしまった感じで無表情無反応。

と、突然・・けたたましい女学生二人の会話があたり一面に響いた。

「にゃン　にゃン　と鳴く犬はいぬが・・・わん　わん　と鳴く猫もいにゃーよ・・」
と読みにくい筆文字なので何度も読み替えながら、おもしろ～い・・と大声で読みあっている。
「と鳴く犬がいぬが・・」の「いぬが」の意味がよくつかめないのか「いぬがいぬが」と繰り返し言う。

お・・・やっときたか！
感動感動！！　　
これこそ今回の究極の目的。

名古屋弁で言えば「どえりゃあ　やっとかめだがね～」

左上の書がそれで、写真で見ると小さく見えるが結構大きな紙にいたずら書き的に書いて
作品と言うより看板代わりとして、通りから良く見えるように飾った物なのだ。

無表情無反応なお客でも、これを見られてつい入ってしまうお客さんもいるし「ジー・・」といつまでも
見つめる人も多かった。

この書は今回のテーマである「クスクス・くすくす」でござるの入口なのだ。
その下には自己紹介のために作り描いたブック形式の挨拶状。
全体を引き伸ばしてみると５メートルほどにもなる折畳式のもの。

これは廃品利用をして作った物で売り物ではないが結構良くできたと自分ではお気に入りの挨拶状。
表紙はダンボールを芯に、頂いた美濃和紙に買い物の包装紙を裏にはったりして作った。
話題を呼ぶために一回のみの使用で良いと、かなりいい加減に作ったので折りが余りよくない。
しかし、結果的に良くできて、もっときっちり作って置けばよかったと後で反省。

展示を少し変えてやや引いた写真がこれ。

久しぶりのブログでまだ文章がうまくつなげない。
「クスクス」の内容はこれから順次発表いたします。
続きは乞うご期待という事で今日のところはこれで退散と致します。

作品の詳細は左サイドバーに記載のホームページ「告井土暖の個人美術館」でご覧いただけます。
お問い合わせはホームページ内のメールもご利用いただけます。

 

 

コメント 7

さすがです。歴史に残る作品づくりをしながら、生き様を伝えていくことは、経験しないとわからないと云われています。その一人ですが・・・。
by 一真 (2008-04-22 21:50) 

今晩は
個展お疲れ様でした。
なるほど、会場の立地とか人の流れいろいろとありますね。
でも彼女達の会話から立派な作品が
面白いものですね。
クスクス次回のご紹介楽しみにしております。
by junsbar (2008-04-22 22:03) 

個展開催、おめでとうございました。

そして、戦地からのご帰還、お疲れ様でした。
以前に、５月開催と書いていませんでしたか？
私の｢個展もどき｣とだぶってしまいましたね。
残念ながら今回は行けませんでした。
また機会があったら、お会い出来るかも知れませんね。
by タク (2008-04-23 14:21) 

個展　おめでとうございました。
そしてお疲れ様でした。
遊び心いっぱいのレイアウト居るだけで
楽しくなりそうです。
　言葉遊びのような書、若い子たちにとっては
きっと　新鮮だったと思います。
by むらさき (2008-04-23 20:17) 

なにはともあれ、おつかれさまでした～。
大きさ伝わってきますよ～。

原宿あたりでやったら、ウケそうな気がするんですけどね・・・
爆発的大注目って・・・ちょいとしたきっかけだったりするんですよね。

by こぎん (2008-04-24 07:30) 

一真さん
やはり経験はものを言いますね。
何かを感じ自分自身の何かに応用する事でひろがりが
できるということでしょうか？
どんなに小さくてもどんなに陳腐でも、
自分が感じ自分が行動する事で
初めて自分の生き様になるような気がします。

junsbarさん
数回にわたって「クスクス」の種明かしをしたいと思っております。
「くすくす」は観客に期待する一方で、
すでに自分がクスクスしながら物作りを楽しんでおり、
自分勝手な自己満足ですので悪しからず。

タクさん
まったくダブってしまって残念でした。
貴重な良い経験をされた事と思います。
個展も初回は比較的順調に行きますが
二回目が難しいと思いますので気を抜かずに頑張ってください。

むらさきさん
遊び心とはなんなのか？
簡単で難しいことですね！
私も良く分かりませんが、きっとこんな事ではないかと思って
順次ご紹介させていただきます。
何か感じる事がリましたらご遠慮なくお教えください。

こぎんさん
天井の低い電気の熱で暑い会場はいるだけで疲れますね！
爆発的大注目は仰る通り、ちょいとしたきっかけだったりするんです。
過去、すべてを自分一人で行ってきましたので、
今後はきっかけ作りのよき理解者との出会いを期待して
チャンスを待っている状態なんです。
by 田吾作 (2008-04-24 15:47) 

個展おめでとうございました。そしてお疲れ様でした。
「クスクス・くすくす」と、作品の裏側から聞こえてきそうな感じがします。♪
by オデコ (2008-04-25 16:02)