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なくて七癖とは言うけれど、癖こそ個性で自分流なのだ・・ [土暖流教室]

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クセは誰しも持っているもの。

しかしながら、自分の癖をクセとはっきり認識している人は

それほど多くはない・・と私は考える。

他人のことは自分ではないのだから客観的に見る事ができて、

その良いところとか

悪いところとかの識別が容易だが、

いざ自分の事となるとまるっきり意識外となってよく分からない。

というか、自分の事は主観的見方しかできないため、

自分の立ち位置もよく分からないまま

自分基準で

判断してしまうため

クセをクセと感じることができないのかもしれない。

ところで、線描きの練習中に感じるクセとはどんなことがあるのか?

紙に鉛筆で横線を一本引く。

たとえば左端から右に引くとき、もうそこで感じることがある。

私の場合、ゆっくり引くとスムーズで真っ直ぐな線は引にくく、

どうしてもびりびりするし

途中で上に上がったり下がったり

くねくね曲がりながらしか引けないので、

真っ直ぐな線を引くときはゆっくり引かずに早くサッと引くようにしている。

その上、引くほど右上がりになる傾向が強く、

水平に引くには紙を少し右上がりに置くか少し右下がりに修正をしながら

線を引くようにしないと水平には引けない。

水平線はまだ引きやすいが縦線はかなり難しい。

どうしてか特に縦線はまっすぐ垂直に引けないのだ。

ただでもびりびりするのに、相当ゆがんでしまって始末が悪い。

またおなじ縦線でも下から上に引くのは至難の業で、

びりびりというより

くねくね線になってしまうのだ。

また、斜め線も

かなり練習をしないと引けないくらい難しい。

その点円は慣れると引きやすく練習のし甲斐がある。

円を少しずつ移動し最初に戻る練習はボールに糸を巻きつける

つもりで練習すると描きやすく、早く引くほど滑らかで綺麗な線が引ける。

このように線一本でもある程度練習することが大切で、

練習途中

自分のクセが発見できて進歩の糧になることが多い。

つづく
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苦労して線描きを練習した結果多くの楽しい作品を作ることができました。
そんな作品を展示する「告井土暖の個人美術館」は
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線のT・P・Oは平面に動きや強弱など自然な感情を表現してくれるもの [土暖流教室]

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会社などの人事では適材適所という言葉がよく使われる。

その言葉の対象は人間に対してのものであることが多く、

すぐに思い浮かぶのは能力別の人の配置。

しかしながら、適材適所とは何事においても考慮されてしかるべきであり、

考慮して不都合はないと思えるが人材以外ではあまり考えない。

いや、考慮しないのではなく、考えなくてもおのずと決まってしまって

自然に収まることがほとんどだからかもしれない。

たとえばテレビを置く位置は光を正面にせず、部屋の隅か壁際で

目線も座敷の場合は座った高さに決まっていて、

部屋の中央の床に置くことは変人以外まずない。

ほとんど変人の私でも、テレビを目線より下の床には置かないし

後ろ向きに見るようには配置しない。

よく喫茶店や飲食店などでは壁際の高いところに置かれている。

これも飲食店からすれば適所的なのかもしれないが、料理が来る前に

客の首の骨が疲れてしまっていて「困まっちゃうな~♪」となる。

私の描く水彩画の線も適材適所をかなり重要視する。

といっても優劣の問題ではなく、光を意識しての物の見え方を

線に生かすための工夫としてなのだ。

絵の描き方もいろいろだが、私の描く水彩画は光と影を少し意識して

立体感を出す方法をとっているので線もその意識を持って引くように

心掛けることになる。

対象物を線描きするとき、光の当たっている方は「弱く・薄く・細く」、

影のほうは「強く・濃く・太く」線を引くよう心掛ける。

上の写真で言うならば漏斗のような形の絵の楕円の部分がそれで、

左上から細めに引き始めて光が当たっているイメージを出し、

下半分に差し掛かったところから太めに引いて

線自体に光と影を感じさせるようにしている。

このように一本の線にも適材適所があり、研究価値が大きい。

つづく

変人の描く絵とはどんなものか見てみたい・・知りたい・・と思われる方は

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『告井土暖の個人美術館」にてごゆっくりご覧ください。

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たかが一本の線でも、その特徴を知ることが上達への第一歩であり近道 [土暖流教室]

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私の練習方法は誰に教わったとかではなく、ほとんど独学といってよい。

と同時に、私の描く水彩画もほとんど独学であり自分流。

私個人としてはそれをむしろ誇りとしている。

なぜなら独学のほうが個性が出しやすく、ユニークさも自ずと出やすい。

自分だけの流儀とか手法や風格が創作できれば、

この上もなく大きな私的財産となり苦労のし甲斐もある。

ただし独学には大きなリスクやロスも多い。

先生に教えてもらえば簡単にできることでも、

知らないがゆえにたどり着くまでの時間などに膨大な無駄を

費やさなければならないことも多い。

たかが一本の線でも馬鹿にすることなく、

地道な努力がやはり必要と私は考える。

私の線の練習方法は、まず最初に紙の左上から真横に直線を引く。

左端から右端まで一直線を目指して何本も引く。

コツはここからここまで線を引くと決めて、最初と最後は止めること。

最初の線はなるべく細く均一に、できるだけ直線になるよう心掛けて引く。

数本引けたら少し太目の線で同じように引く。

徐々に線圧を増やして、最後は太目の線で横線を引く。

次は同じ横線でも、早く線を引いてみる。

数本ずつ線の太さを変えて早く引く。

次はかなりゆっくりしたスピードで、やはり太さを変えて引く。

次はわざと線をびりびりさせながらが引いてみる。

たかが一本の線でも、その引き方とか太さとかによって

かなりの表情がそこに現れることに気づくことが大切なのだ!

引いてみれば分かることだが、右利きの人の場合

一番引きやすいのが左端から右端に引く横線。

横線以外の縦線・斜め線などは以外なほど難しい。

つづく

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告井土暖の独学的水彩画は鉛筆での骨描きがかなり重要。

土暖流骨描きの水彩画は上の「あら・まあバナー」か「線描き写真」

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原点とはまさに小さな一個の点を意味し、全ての源なり・・線の練習土暖流3 [土暖流教室]

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線は点の集まり・・と、いつの日にか聞いた記憶がある。

その時点では、なるほど、そうなのか!

と、よく分かったような気がして納得していたが、

実のところその意味するところはまるで分かっていなかった。

線が点の集まり・・ということは、すなわち、そこに描いた鉛筆画は

すべてが点でできているといってもよいということになる。

言い換えれば、点を連ねると線になり線を連ねると面になるということ。

上の写真の練習絵も点の集合体ということ。

点を一直線に連ねれば直線になり、

カーブを描いて点を連ねれば曲線になり重ねれば面にもなる。

点でできている身近な例が新聞の写真。

新聞の印刷は書籍などの高級印刷に比べ紙質がよくないため、

ドットと呼ばれる点が大きく見た目にも点での構成が識別できる。

白黒写真印刷のみならずカラー印刷も同じ原理で成り立っている。

少し前までは新聞は白黒写真のみでカラーはありえなかったが、

最近の日進月歩の技術が飛躍的にその美しさを向上させた。

印刷だけではなく写真のプリントやコピーも同じ原理で成り立っており、

まさに、原点とは「小さな一個の点がすべての源」

という意味だといまさらながら再認識している!

つづく

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努力努力の連続で覚えた土暖流の原点を余すところ無く展示する

「告井土暖の個人美術館」は上の「あらまあバナー」をクリックするか

「線の練習写真」をクリックすればご入場できます。


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線描き教室土暖流・いつ、どんなふうに練習すれば効果的か考える [土暖流教室]

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私はよく広告の裏とか使い古しのコピー用紙の裏で落書きを試みる。

そのタイミングはさまざまではあるが、さあ描くぞ・・というものではなく

気負いを持たないでなんとなく描ける時間がよい。

「なんとなく・・」とはどんな時間かというと、

普段からそこにあっても気づかないのに、

おや?ここに鉛筆が転がっているなと感じたとき、

小さくなった鉛筆を捨てる前に使い切ってしまいたいとき、

ボールペンのインクが残り少なくなって捨てる前に使いきろうと思ったとき、

片面印刷で裏面が白い広告を見つけ「もったいないなあ」と思ったとき、

失敗したコピー用紙がたまったと感じ、再利用をふと思いついたとき、

なんとなく、もったいない精神が旺盛になったときなど

それほど練習しようとかうまくなりたい・・とか思わないときの方が

自由で素直な線が引けるような気が私はする。

意外に、練習しようとかうまくなりたくて引こうとするときよりも

何かに夢中になっているときの方が綺麗な線が引けるから

不思議なのだ!

たとえば、電話している最中に知らず知らずのうちにメモ帳を真っ黒に

ぬりっつぶしていたり、同じ言葉を何度も繰り返し書いたりして

よく分からないが描いていた・・という場面が一番効果的と思える。

要するに線も無意識に描けるようになることが一番の上達法

といえるのかもしれない。

つづく

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魚・ふくろう・花をおもな題材に、陶芸・水彩画・手描きTシャツ・

手作り絵本などを幅広く展示する「告井土暖の個人美術館」は

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ご入場ください。思いがけず楽しい作品がご覧いただけます。


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